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神奈川17区衆議院小選挙区 支部長 牧島かれん 活動報告

大学の秋入学
6月に入り、大学新一年生たちもキャンパスライフに慣れてきた頃。皆さんは、ギャップタームに対してどのようにお考えでしょうか。
大学時代の4年間のうち、3年次には一斉に就職活動がスタートし、4年次には卒業論文と足りない単位の取得だけに奔走するようなスタイルが定着しているのだとすると、大学制度、そして就職活動制度そのものへの見直しが必要だと、私は考えています。

そんな中、東京大学をはじめとする日本の大学で秋入学を検討しているとのニュースがありました。この試みは、グローバルに対応できる日本人の育成という願いを込められているように感じます。その大義については賛成です。しかし、教育情報の前線にいられる先生方と意見交換の場を積み重ねていくと、秋入学制度は何を目指そうとしているのか分からないという正直な思いが湧いてきたのです。
現時点で発表されている情報では、入試日程は従来通りで、東京大学でも2月25日に前期試験、3月12日に後期試験が実施されると言われています。それでは試験が終わってから入学するまでの間は何をして過ごすことになるのでしょうか。ここで言われているのが「ギャップターム」です。留学をする等、経験を積む時間とする、とされていますが、今や多くの高校で既に海外渡航のプログラムは組まれる時代になっています。TOEFLや英検を受験する高校生も少なくありません。結局は旅行会社などの民間のプログラムに依存するのではないか、という厳しい声も聞こえてきています。若いうちに海外の文化や人々に触れ、知見を広めることは大切なことですが、大学入学までのほんの数ヶ月間、海外で観光地巡りをして終わるようでは、本来の目的とはズレがあるように感じます。

更に、入学時に4.5年、5年制のいずれかを選ぶことを迫られるのではないか、修業年限を大学入学時に決めておかなければならない、といった改変のアイディアも聞かれます。これらはナンセンスだと思います。ポイントは、入学時に修業年限を決める、という点です。私の母校ICUでは4年生をSenior(シニア)と呼びますが、5年生(ゴニア)も珍しくありませんでしたし、1年留学して卒業を延ばしたり、出産の為1学期間休暇を取った友人もいました。大学生活を送る上で、もっと研究を続けたい、という分野に出逢えることもありますし、再び勉強できる状態を確保しながら別の物事にチャレンジする期間を求める人もいます。私たちの大学では、3月に卒業しない場合でも6月卒業の制度があり、もちろん入学式も一年2回、4月と9月にありました。大学は区切られた期間を埋める場所ではなく、学生の可能性を引き出し、多様な過ごし方が可能な場であるべきだと考えています。
もちろん、これは学生たちへのモラトリアムを助長するものではありません。むしろ勉学や研究を通して学生自身に自発的な発見と行動を促すことで、国内外に問わず社会に貢献する人材を育てるということです。

ICUの日比谷潤子学長が「サンデー毎日」4月12日号で応じたインタビュー記事には『ギャップタームの留学にあまり意義はない』と見出しがつけられています。「語学留学ではなく、海外の大学で学び、論じ合い、ペーパーを提出することこそが本来求められる水準だ」という意見に私も同意します。この記事の中で「日本の大学が国際化のために、まず取り組まなければならないこと」を問われて、学長は「科目のナンバリング」と答えています。100番台は基礎科目、200番台は中級科目、300番台は学部で最もレベルが高い科目、400番台は大学院の科目とナンバリングされていれば、どの順番に履修を進めていけば良いのか一目瞭然です。ただ漫然と消化すべき単位を計算して時間割を設定するのではなく、学生が自分の興味設定や将来設計に合わせてプランニングすれば良いのです。
そして、100番台の授業を取った経験があれば海外の大学で200番台の授業を受ければ良い、といった「共通化」が「国際化」に役立つと説明をしています。なんとなく海外に飛び出したものの、授業についていけずに遊学してしまうケースは少なくありませんし、逆に日本に戻ってきてから海外の授業単位の変換で苦労する話も見聞きします。科目のナンバリングシステムは、日本とアメリカ両方の大学で学んだ私の経験と照らし合わせても、とても効率的なものでしたし、1学期で授業を完結させて進んでいくので、授業のスピードは早くなりますが、その分集中して身に付いたと思います。

大学への進学率が伸びていく中で、学生にとって大学とはどのような機関であるべきなのか。大学は学生にとってどのような存在となるのか等、根本的に問い直す課題はたくさんあると考えています。春と秋、どちらに入学するかを議論する前に、大学自身がグローバルスタンダードに対応するシステム作りを目指す事が先決だと考えています。

カテゴリ:かれんより 子育て・教育・スポーツ

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