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神奈川17区衆議院小選挙区 支部長 牧島かれん 活動報告

教育現場の柔軟性
新学期が始まりました。「待ってました!」とばかりに明るい表情で家を飛び出して行く子どもがいる一方で、重い足取りで登校する生徒もいる、という事実に目を背けるわけにはいきません。
子どもが自ら命を落としてしまう事件が後を絶ちません。学校内で自殺の原因を追究する過程において、在校生にも不安が広がってしまう、というニュースが続いています。明らかないじめが見過ごされてきたケースもありますが、何が原因だったのか、周りにもわからないというケースも目立ってきています。親や先生にとって、子どもの友人関係が分かりにくくなっている、という現状もあるのでしょう。家電(いえでん)が当たり前だった時代には、誰と良くおしゃべりをしているのか、親にも簡単にわかったはずです。携帯電話やインターネットの利用とともに、子どもの交友関係が家庭から切り離され、見えない場所で広がっていることは事実だと感じています。家庭において、顔を合わせて会話をするというごく当たり前のことがますます大切になってきます。

また、教育現場においては、教員が子どもと向き合う時間をもっと取れる様にした方が良いのではないか、という指摘があります。事務作業に忙殺される教員が多い中で、本来あるべき教員の役割が果たせるように改善する必要があるのはもちろんです。しかし、少人数学級になればよりきめ細かな指導が可能になり全て解決する、という考えには、疑問を持っています。実際、少人数学級への改善策を取った後も学校側が事件を未然に防ぐことができない事例も報告されています。日本はOECDの平均と比べて教員1人当たりの児童生徒数が多いのは報告通りです。(小学校:OECD平均は16人で、日本は19人/中学校:OECD平均は13.2人で、日本は14.8人)。しかし、それぞれの国で学校運営の方法も違うので、私はこの数字の比較にとらわれる必要はないと考えています。もっと言えば、教室内での生徒の人数による影響よりも、教室内の「固定化」のほうが、こうしたいじめなどの問題に対して影響が大きいように感じるからです。

私の中学校時代の経験から少しお話をすると、中学生の時に、ジョージア州で現地の子どもたちと一緒に授業を受けた際、いわゆる「自分の教室」に行って担任の先生から朝のホームルームを受ける、という約束事がないことに衝撃を受けました。それぞれが自分で取りたいクラスを決めていて、教室を時限毎に回る仕組みになっているのです。「日本のシステムと違う」と感想を伝えたら「日本の学校の先生は毎時限教室を回らなくてはいけないなんて、大変ね」と先生が冗談っぽく仰っていたのを良く覚えています。固定化したクラスの中に先生がやってくる、というのではなく、先生がいる教室を生徒が回るので、自主性も求められますし、同時に数学のクラスメートもいれば、美術のクラスメートもいる、という様に幅広い交友関係が築けていたように感じます。
新しい学年に上がる度に「このクラスでやっていけるかな」「この担任の先生は自分のことをどう見ているんだろう」と不安を感じる事からは解放されているのです。もちろん、カリキュラムの全体を指導するアドバイザーは存在していますが、学校生活に「柔軟性」がある事が特徴として挙げられます。

日本では、例えば小規模校の場合、先生の目が行き届いているという点がある一方で、人間関係が「固定的」で濃いため、却って自己表出を抑える場面が見られ、他者との関係で思い悩み始めてしまうとなかなか抜け出せない面があるのではないでしょうか。一度組み込まれてしまったグループやキャラクターを固持していかなければならない苦痛もあるでしょうし、実際に、固定化された環境にいると、馴れ合い的になってしまい、自分の思いを適切に表現することが苦手な児童が多い、という研究発表も出ています。心の鍛錬や社会性を身につけるためには、少人数がいつも正解ではないのかもしれません。
たとえ自分のクラスに仲良しの友人がいなくても、「自分の価値観を共有できる人は必ずどこかにいる」と思えることが大事なのだと思います。部活や掃除を学年横断的に行うなど教室や学年の枠を超えた活動を取り入れることで、固定化した人間関係で行き詰まった子どもの目を広げ新たな可能性を見いだすきっかけにしてくれたらと願っています。

カテゴリ:かれんより 子育て・教育・スポーツ

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